大学スポーツ推薦.com

大学スポーツ推薦.com > 大学スポーツ推薦での学部選択について

大学スポーツ推薦では希望の学部を選べるのか

 大学スポーツ推薦で入学を進める場合、志願者によって希望の学部を選ぶことができるのでしょうか?近年は様々な入試制度が出来上がっていますが、各大学で事情は異なっている模様です。スポーツ推薦に力を入れている大学を中心にリサーチをしてみました。

スポーツ推薦で大学に進学した際の学力について

決められた条件下で学部学科を選ぶことが可能

 大学によって形式の違いはありますが、多くの大学では決められた条件の中で学部学科をあらかじめ選択した上で入試に挑むことができます。青山学院大学の例をあげてみましょう。

【文学部】史学科/比較芸術学科

【教育人間科学部】教育学科

【法学部】法学科

【経営学部】経営学科/マーケティング学科

【国際政治経済学部】国際政治学科/国際経済学科

【総合文化政策学部】総合文化政策学科

【社会情報学部】社会情報学科

【コミュニティ人間科学部】コミュニティ人間科学科

 青山学院大学では上記の学部・学科をあらかじめ選択した上で出願することが可能です。この方式を採用している大学は、他にも名称や若干の条件違いがあるものの、東海大学、中央大学、専修大学、関西大学、東洋大学などがあります。


希望する学部と部活動が拠点とするキャンパスの位置関係

 近年になり、大学は1か所だけでなく数か所にキャンパスを設けており、多用化するニーズに応えようと努力しています。そのため、学部と部活動の拠点もそれぞれのキャンパスに分かれている傾向です。大事なことは、希望する学部のキャンパスと部活動が拠点とするキャンパスの位置関係がどうなのかにあります。

 それぞれの拠点が同じであれば問題ないと思われますが、拠点が違うとなれば様々な問題が生じます。一人住まいとなれば、学部・部活動のいずれかの拠点近くに住めばよいでしょう。これで解決できれば良いのですが、キャンパス間が遠くなるとどちらを優先するのかは大きな悩みどころ。

 中央大学は多くの学部が多摩キャンパス(東京都八王子市)で授業を展開していますが、理工学部は後楽園キャンパス(東京都文京区)を拠点としています。この場合、多摩キャンパス近くに住むことである程度は解決できると思いますが、理工学部の学生が多摩キャンパスまで移動して部活動に取り組むことに支障があるかもしれません。これは志願者が対応範囲であるかをきちんと想定しておかなければなりません。


ある程度限定した募集方法をしている大学も

 ここまでは割とスポーツ推薦に対して、門戸の広い大学についてお届けしましたが、ある程度限定した募集方法をしている大学もあります。簡単に並べてみました。

 ・早稲田大学 スポーツ科学部でスポーツ推薦の入学希望を募る

 ・立命館大学 学部の選択は可能だが、高等学校において該当科目の単位を修得もしくは修得見込みであることが条件。

 ・日本体育大学 トップアスリート(競技実績)型として実施し、体育学部 スポーツ文化学部 スポーツマネジメント学部 で募集

 このように限定された形で行っている大学もあります。さらに慶應義塾大学はスポーツ推薦という枠がありません。他の入試体制から受験をして、合格すれば各部活に入部する仕組みとなっています。

 いかがでしたか。今回は「大学スポーツ推薦では希望の学部を選べるのか」についてお届けしました。多くの大学が条件付きながら学部選択の余地を残してスポーツ推薦という形でアスリートを受け入れています。学部や部活動の活動拠点についても注意が必要で、何しろ志願者本人が部活動と学業を両立させないといけません。本人として両方の拠点に通学が可能であれば問題が無いと思いますが、違うとなれば再び考え直す必要があります。

 スポーツ推薦の入試制度は、多くの大学で採用されています。入試傾向を探る必要はありますが、志願者本人にとって大学生活を楽しく送ることが可能なのかも調査が必要です。事前調査の充実ぶりと欲を言えば一人で住む見込みの環境も、現地で入念に眺めておいた方が良いでしょう。暑いことや寒いことが苦手とか、近所に商業施設があるのかなどが事前チェックのポイントです。皆さん、ある程度学部を選ぶことは可能ですが、住む場所が通学や部活動の拠点圏内であるのか、候補地の周辺状況など事前にリサーチをすることで、求めている条件にたどり着く可能性が上がります。これらを前提に学部探しをしてみてはいかがでしょうか?